高野山開創千二百年結縁行脚(於不動院)のご案内
下記のとおり、不滅の聖燈、飛行三鈷、なで三鈷を不動院にてお迎えする事になりました。これに伴い下記のとおり結縁法要を執行しご参拝の皆様との結縁を予定しております。結縁頂いた方には金剛峯寺からの記念品を差上げます。また、結縁された方のお名前を芳名帳に記載し、復興なった高野山中門に奉納させて頂きます。是非ご参拝ください。
日時 平成二十七年二月五日(木) 午前十一時~十二時
場所 不動院本堂
結縁料 二千円
事前の申し込みは不要です。
不滅の聖燈とは
高野山奥の院に約一千年に渡って灯し続けられる燈明で別名「祈親燈」と呼ばれます。祈親上人は亡くなった父母の供養を欠かさず、大和の長谷寺に参籠されていた。参籠中に十一面観音様に両親が何処に生まれ変わったかを知りたいと祈念されると、夢のお告げがあり高野山へ行けと教えられた。高野山奥の院に到り御廟前の苔をもんで玉にし、火打ち石で火をつける時に「もし一度でつけば高野山の復興に生涯をかけよう」と弘法大師に誓われました。見事にともったこの時の火が不滅の聖燈として今日に伝わっております。祈親上人は、高野山にとって再生の功労者であり、弘法大師の生まれ代わりといわれるようになります。奥之院拝殿にかかげられた祈親燈の火は、山上の僧侶たちが番を組み昼夜厳重に守り通してきました。この不滅の聖燈こそ高野山に身を留め永遠に人々を救ってやまない弘法大師の生命のシンボルであります。高野山開創千二百年の今年、この不滅の聖燈を奥の院より分燈奉戴して皆様のもとにお届けします。必ずやこの世を遍く照らす衆生救済の光明となって、私達をお導きくださいますことを信じてやみません。
飛行三鈷とは
この三鈷杵は、真言密教を伝えた天竺(インド)の龍猛菩薩から龍智菩薩、金剛智三蔵、不空三蔵、恵果和尚、弘法大師へと脈々と伝えられた三国伝来の三鈷杵のことで、弘法大師が正統な密教継承者であることを意味します。これを飛行三鈷と呼び、現在も高野山の宝庫に大切に奉安されております。「飛行」とは弘法大師が唐より帰朝の際、明州の浜から投じられ日本で密教を広める聖地を求めて飛び来ったという伝承によります。伝承では日本に至った三鈷が高野山上の松(三鈷の松)に懸り、後に高野山に到り松の木に光る三鈷杵を見られた弘法大師は、この地が御自身の誓願にかなった地であると確信され高野山開創の先駆けとなる伽藍を建立されました。高野山開創千二百年の今年、飛行三鈷を模した祈念三鈷本尊と高野山の霊木を彫った大三鈷杵(なで三鈷)を結縁行脚に奉戴させて頂きます。一人でも多くの方に高野山と御縁を結んで頂くことを願っております。